フラはハワイの民族舞踊、「Hula」は「踊り」という意味のハワイ語です。伝統の古典フラ(フラ・カヒコ)と自由な現代フラ(フラ・アウアナ)に大別されます。
フラの魅力は、踊りや衣装、音楽はもちろんですが、学んでいくうちに曲の解釈やハワイ語、フラの歴史、ハワイの文化などを幅広く学びたくなる奥深さでもあります。古くよりハワイの人たちはこの世の命あるものには全て神が宿っていると信じ、自然を大切にし、祖先を敬い「アロハ=愛」の心を大切にしてきました。
フラはそれらへの感謝と愛の心を表現する踊りです。美しく香しい花、真っ青な海、爽やかな風、ハワイの自然を感じ、心で踊る。そうすることで、あなたのなかにもアロハの心が生まれ、心が豊かになるのを感じるのではないでしょうか。
文字をもたなかったハワイの先住民は、神話や伝説、あるいは祖先のルーツや歴史、更に文化を詠と踊りで伝承してきました。キリスト教の伝来普及の為にフラを踊る事を禁止された時代もありましたが、1970年代の世界的なルネッサンス運動の中で、ハワイ人の文化として力強く復活し、フラ・カヒコ(古典フラ)として現代に継承されています。
又、西洋文明の影響を受けて作詞・作曲されたハワイアンソングは、南国の明るさとエキゾチックでムーディーな魅力が愛され、その歌で踊るフラ・アウアナ(現代フラ)は最も洗練された民族舞踊の1つとして日本を始め世界中に愛好者が広まっています。
幾つかのステップと、ハンドモーションを組み合わせて踊ることで、曲の詩の意味を表現します。その内容はさまざまで、神に捧げる厳粛な踊りから自然への感謝や山や花々の美しさを称えたり、愛する人を歌うなど多岐にわたります。